11.5.25

女性差別をなくすために社会主義を導入しろ (あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない 読書感想)

あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない 

元の題は Why Women Have Better Sex under Socialsm (なぜ女は社会主義下でより良い性交をするのか)。

日本語の題名では「資本主義」を前に出しているが、元の題は「社会主義」だ。


ちなみに性交の本ではない。
性交の話が出るのはだいぶ後半。

資本主義下で「女」は性商品として消費される。社会主義ならそうならない。
もしも女を守りたければ社会主義にするのが早い解決策だ。
社会主義にしたくないなら「女」の性商品化を推進している(そこまでは言ってない)。



前半部分で資本主義の悪いところをだいたい話す。

  • 妊娠中に休職しても職場に戻らず辞職するので教育するだけ無駄。
  • 子持ちの母は仕事についても、子供が熱を出せば早退して仕事が進まない。
母は父と比べて子供を優先してしまう。母は子供を優先するのが常識とされている
こうなるのは仕方ない?

仕方ないのは資本主義だからだ。
もし社会主義が実現できていれば託児所が充実するので仕事に集中できる。
むしろ労働力として働かなければならない


資本主義で女は弱者になる。
男が要職につくのが常識だからだ。常識が「女は家庭」を求める

本書では東ドイツ(社会主義)が西ドイツ(資本主義)と合併した例を挙げている。
社会主義で女は経済的に自立していたが資本主義に変わったことで男に依存することになった。男に依存しないと経済的に生きられない。

男は性交を目的に女と結婚し、女は資産を目的に男と結婚する。
社会主義なら女は性交したいときに性交してたのに、資本主義になったせいで資産のための性交をせざるをえなくなった。
だから女にとって良い性交が減ってしまった。

というお話。



今のフェミニズムと、本来のフェミニズムは意味が違う。
だが、今のフェミニストは「資本主義のせいで女は性を商品化しないと生きられない」と社会主義を推進すべきではないか?

完全な社会主義化をすべきとは言ってない。部分的にも導入しては?
という本だが、こういう「常識」は覆るのだろうか。




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