乙一信者なら楽しめるが、そうじゃなければ…って作品。
小説、漫画での展開もある。
登場人物
- SG
- 通称サマーゴースト。本名は佐藤絢音。
- 3年前に生埋めにされ行方不明になった。死体を見つけて欲しがっている。
- 主人公
- 本名は杉崎友也。
- 「完璧教育ママ」に監視され勉強漬け。本人は絵が書きたい。
- 友人男
- 本名は小林涼。
- 余命9ヶ月。冒頭に流れる後日譚では「2代目サマーゴースト」として登場。
- 友人女
- 本名は春川あおい。
- 自殺志願者。
物語
~後日譚~
廃空港から始まる。すでに小林涼は死んでいるが、これは物語が終わった後の話。
線香花火を灯して「2代目サマーゴーストとなった友人男を呼び出している」
線香花火を灯して「2代目サマーゴーストとなった友人男を呼び出している」
~現代~
ネットで「幽霊を見たい人」を集い、初対面の3人が集まった。
廃空港へSGを見に行く。
線香花火でSGを呼び出す。
~~~ここまでが公開された冒頭5分~~~
死に近づいたものしかSGを見ることはできない。
主人公は「死後の世界を知りたいから」
友人男は「もうすぐ死ぬから」
友人女は「死にたいから」
と言う理由でSGを見ていた。
3人は解散する。
その後連絡は取り合うものの、廃空港に行くのは主人公だけ。二人にそのことは知らせない。
教育ママに振り回されている主人公は、現実逃避のため廃空港に通う。
線香花火が付いている間は時が止まり、幽体離脱ができる。
SGに幽体離脱中の飛び方を教えてもらい美術館に連れて行ってもらう。
主人公はSGにのめり込む。
「SGは自殺した」と噂があったが、現実は違った。
3年前に交通事故にあい、生きたままスーツケースに詰められ埋められたのだ。
死体はどこにあるのかSG自体もわからない。
SGは帰ってこない娘を案じる母を安心させたかった。
主人公に「私の死体を見つけて」と願う。
SGに幽体離脱の仕方(地面に潜って泳ぐ)を教わり、埋められてる場所を探し始める。
主人公は「この夏が最後」と思い、探すが見つからない。
友人男女に協力を仰ぐが、友人男は未来のあるやつが嫌いなので不参加表明。
夏の間しかSGは存在できない。
夏の終りの日。結局主人公一人でSGの死体を探すが見つからない。
小遣い叩いて買った線香花火も尽き万事休す。
と思いきや、友人男が友人女の説得で協力しに来た。大量の線香花火を持って。
幽体離脱の仕方を教わっていないはずの友人男女も、幽体離脱をして死体探しを始める。
君たちリアルであったの3回目だよね?
友人女が死体入とみられるスーツケースを発見。SGが確認。
リアルでスーツケースの場所まで急行する。
埋まってると言っているのにスコップを用意していない主人公。
素手で掘り返す。
~~~~ここから精神世界~~~
SGの姿をした過去の自分と対面する主人公。
未来を切り開く!と決意をして過去の自分を倒し、精神世界を脱出
~~~現実に戻る~~~
スーツケースを開け、3年間埋められていたSGの腐乱死体を確認。
SGのブローチは勝手に母に返却する。警察に連絡することはない。
死体はそのまま腐敗して終了。
主人公は教育ママに反抗し、絵を描く(入場者特典のSG絵画)
友人男は無事死亡。新たなSGとなる。
友人女はいじめられ続ける。
~1年後~
また夏が来て廃空港で線香花火を付ける。
初代SGは姿を消し、主人公、友人男(2代目SG)、友人女で「また会えたね!」
完
まとめ
- SGを轢いた犯人について語られない。
- 友人男が2代目SGとして存在できる理由は語られない。
- 2代目SGになった友人男を認識できる主人公、友人女はまだ死に近いのか?語られない。
- 学校の屋上は開放されているしフェンスもない
実に乙一作品らしい。雰囲気重視の作品だった。
設定がすっとばされるのが乙一作品らしいが、「40分という短時間だから…」という言い訳ができる。
乙一信者にはおすすめ。他の人は見なくていいや。
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