13.4.25

言ってはいけない、もっと言ってはいけない(感想)

 



 世の中には不都合な真実がある。

だが誰にとって不都合なのか?


以下、「言ってはいけない」のほうを「無印
もっと言ってはいけない」を「もっと」と表記するが。

もっと」の方は「無印」続編。といっても重なる部分も多い。
無印」は「「読まなくてもいい本」の読書案内」の続編的なものもあるので、こっちも読んだほうが良いらしい。



不都合なこと、言ったらレイシストだと言われてしまうような研究がまとめられている。

「夜に読むと落ち込むので夜には読まないように」と注意書きがあるが内容は割と平凡
演出が過剰。


気になったのをいくつか取り上げると…


ニンゲンは浮気する生物

男も女も浮気するのは遺伝子戦略的に妥当である
この辺のことは性欲の科学」の方が詳しいし読んでて面白いと思う。

ニンゲンが一夫一妻なのはキリスト教の影響が大きい。
女は優秀な遺伝子を持つ男との子供を作りたい。
夫が優秀なら妻は浮気しないが、そうでないなら托卵率が高い



人を作るのは遺伝子か?育ちの環境か?

答えは両方とも部分的に正しい

子供の頃は環境の影響が大きいが、成長すると遺伝子の割合が高くなる
たとえ子供の頃に教育を受けても成長する頃には親と同じような学力になる。

「親のようなクズ人間にならない」と、子供の頃に志しても、
成長したら同じ様になってしまうようだ。


そして障害も遺伝による割合が大きい。
「障害者は親のせいだ」なんて言ったら不都合すぎるので言えない

だが、現代障害とされるのに存在しているのはかつて必要な能力だったから。
社会が変わって障害になってしまった。
と、一応のフォローがある。


IQは誰にとってのIQか?

知能指数。
よくあるIQは平均100、標準偏差15。
たまに3とか200とか言ってるのはIQを理解できないIQということはわかる。

それはともかく、人種によりIQに偏りがある。
だがIQとはIQを作った人種が「知」だと思ってることだ。
IQが高いからと言って求められた能力を満たすとは限らない。

本の中では「黒人のIQが低い。黄色人種が一番高い。白人は中間」だと紹介している。
黒人のIQが低いのは「教育を受けられないから」と言い訳していたが、
教育を受けられる今でも低い。これは不都合な真実だ。
求められてるのが違うので当然だが。

黒人は白人の「知」だと思っているIQとは異なる分野で優れている。



一卵性双生児をつかった調査でも、白人に預けられると子供時代はIQが高いが
成長すると黒人に預けられた子供とIQと大差なくなるようだ。

しかし、成長するとIQは同じぐらいになる。
黒人に預けられた子どものIQが上がるのではなく、白人に預けられた子供のIQがさがる
環境の影響よりも遺伝子の影響が大きくなるのだ。



日本語読めてる人少なすぎる

日本語を理解するというテストでは、理解してる人が少ない。
だが生活できてるのはなぜか?
言語がなくても危険度を判定しているらしい。

つまり、本能で。
感覚からのフィードバックで意見が変わるんだろう。


おわりに

雑学として面白い、ササッと読める。
だが、落ち込むほどの内容ではない。


ともあれ、年齢を減ると教育の高価は薄れていく。
その覚悟が必要。
抗うために勉強を続けられるかは個人の判断。

雑学本って感じだった

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