30.7.23

のぼれる灯台制覇を目指して ふたりの渚 感想

 

のぼれる灯台に行ったところ紹介されていた本。「ふたりの渚 水平線を見に行こう!」


自分と同じ「渚駅」が最寄りの「渚」という人をblogで見つけ、連絡を取り一緒にのぼれる灯台16基を巡る小説。




いまどきblogやってるやつなんているのか?

というツッコミはさておき。


ふたりの渚はそれぞれ長野県岐阜県と別々の設定。作者が旅好きらしいのでその影響か?

それぞれ海なし県に住んでいるので海を目指し、灯台に登ったのをきっかけに残りの15基制覇を目指す。


1旅行で1基ではなく、近辺の灯台も一度に巡る。その関係で2泊したり一週間泊まったり。
「国内旅行のモデルコースとしても!」なんて謳い文句になってるがモデルにできるひとは限られている。



二人で交互にプランを考えて3,4ヶ月おきに回る。
作者が旅行好きだからか、安い移動方法やら切符やらの描写は多い。

二人はメールでやり取りすることはあるが、日常の描写は少ない。
ほぼ2人が旅行中の描写しか無い。
旅行を連続するだけで物語が薄い

どうやら幻冬舎ルネッサンスは自費出版なので自由に出せるようだ。
それでも販路に載せられるのはすごい。


なぜSNSではなくblogなのか。
メッセージアプリではなくメールなのか。

毎回灯台に登るたびに、灯台の情報をググって読み上げる儀式をしていたが。
そんなの「OK google 〇〇灯台について教えて」と言って一緒にそれを聞けばよかったのに。


スタンプラリーもやってないので時代かと思ったが、
単に作者が26歳女性のネット事情に詳しくないだけかもしれない。
(スタンプラリーは2018年10月開始)



日本には16基の灯台があると知る→一緒に全部回ろう、という動機づけが弱すぎる印象。
「初めて一緒に訪れた灯台でスタンプラリーを知り、すべて回ることを決意する」ぐらいにすればよかったのになぁ。




誤字

32p

「私が働いている店の伯父さんに聞いてみるわ」とあるが、
正しくは「飛騨牛の店で働いている私の伯父さん」では?


0 件のコメント:

コメントを投稿