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聾者の多い島
Martha's Vineyardという島がある。
その島を舞台にした話。
ここでは遺伝的に聾者が多かった。
主人公の少女も聾者の一人。
「遺伝的に」というのが分かっているのは今の時代だから。
物語の時代では病気だと思われている。
成果に焦った研究者が「病気」の原因を特定しようと少女を島から誘拐してしまう。
障害は社会によって作られる
島では聾者が多い。
聾は普通のことだ。
島民は皆手話が話せる。健常者は音声を使うこともある。ただそれだけだ。
だが、外の世界、キリスト教では完全ではない存在とされる。
欠けているので治さなければならない。
誘拐された先で差別に遭う。
健常者は差別に気付かない(気付けない)
差別とはそういうものだが。
当人が常識と信じていることしか受け入れない。
「聾者は欠けている」と信じている研究者の前では多様性は無意味だ(多様性という言葉も無い時代設定かもしれないが)
「障害」はあっても当たり前になる日は来るのだろうか。
手話の語順
日本でも手話は二種類ある。
どうやら日本語と同じSOV式らしい。
英語はSVOだが、手話はSOV?そのため現地での意識は大きく違う。
しかし、英語話者でも英語の通じない人に身振り手振りで話そうとするとSOV式になるらしい。
英語の影響で世界はSVO式が多い…と思われているが、SOV式もそこそこあるらしい。
朝鮮語は日本の単語も取り入れているので、日本人にわかりやすいと言われるが色んな場所でSOV式は使われている。
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