12.11.25

中高生が読むべき距離感の小説 (杉森くんを殺すには 感想)


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杉森くんを殺すには [ 長谷川まりる ]
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某所で紹介されていた小説。


みんなと仲良くする必要はない

学校といえば「みんな仲良く」。
だが、本当に仲良くする必要あるのか?
中学・高校の年齢なら分かるだろう、仲良くする必要など無い


仲良くしてほしいと思っているのは教員
トラブルが嫌いだから。
明確な方向性も示せず「仲良く」と言ってるだけ。


適切な距離をとれ

仲良くする必要はない。だが戦う必要もない
問題が起きない距離を見つけろ。中学にもなればできるだろう。


教員には嫌な顔をされるかもしれない。
教員は学校が好きで学校に戻ってきたヤツ。学校が好きなヤツだ。
「学校はいいところ」だと思っている教員を信じてはいけない





いつか殺すと約束したから

主人公は高1。
「杉森くん」を殺そうと決意するところから物語が始まる。

「杉森くん」とは幼馴染だった。
殺さなければならないと決意した主人公は
「ミトさん」との電話を通して考えを日記にまとめていく。

高校生活をしながら、計画をし自分と「杉森くん」と向き合っていく。


叙述トリック?

この小説は先入観がテーマみたいに言われてたけど
sgdnはそんなに気にならなかった。
「性別で先入観」という書き方が分かりやすくされているので
あまり気にならなかったのかもしれない。

「杉森」「ミト」「ヒロ」とか、特徴的だった。
どちらかと言うと「複数呼び名あると分かりにくいなぁ」みたいに思ってた。
ミステリ慣れしていると、性別を確定させずに読み進めるので場合分けが面倒。


シグナル送って

依存とは頼る先が少ないこと。
自立とは頼る先が多いこと。


誰もがシグナルに気付けず、支えることもできなかった。
誰もが後悔を抱いていた。

主人公と「杉森くん」と一緒に遊んだことのある「ミトさん」。
「ミトさん」との最後の電話で、一気に伏線回収される。

回収される範囲が広すぎない?ちょっと面倒。


主人公がずっと「杉森くん」の悪口を言っていたのも、
「ミトさん」が電話苦手と言っていたのに、今はしてくれるのも。



余談

義理の兄妹っていうとpcゲーが浮かんでしまう。
長時間電話って料金怒られないか?家族間無料なのか?通話アプリなのか?ってところは気になる。




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